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© 2025 湖雲山 yoshimichi sakai architect. Created with ❤️ using WordPress and Kubio
湖雲山
東京都知事登録 第16485号
東京都江東区東砂
酒井 禅道 / Sakai Yoshimichi (Zendo)
1991 福島県郡山市生まれ
2014 千葉大学工学部建築学科卒業
2016 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了
2016-2022 堀部安嗣建築設計事務所
2023-2024 大本山永平寺にて修行
2024-湖雲山設立
業務内容
□住宅・別荘・店舗・寺院・神社等各種施設の計画・設計・監理
□各種リノベーションの計画・設計・監理
□ランドスケープデザイン・プロダクトデザイン
□上記に付随する一切の業務
メディア掲載・出演・出版
□2024.03.27 architecture photo® (湯河原の擁壁)
□2024.08.09 BSテレ東 となりのスゴイ家 (湯河原の擁壁)
□2025.02.19 住宅建築4月号 (湯河原の擁壁)
□2025.03 高さのデザインー空間の豊かさに向き合う
川添善行編著 第11章を担当(藝術学舎)
受賞歴
□第66回神奈川県建築コンクール 優秀賞(湯河原の擁壁)
【市原の家】
計画地は千葉県市原市の閑静な住宅街。教職に就く30代夫婦のための住宅。
周囲から1mほど上がった敷地に焼杉の黒い外壁が静かに立つ。勾配屋根の高さを抑え、南北に設けた吹き抜けが、光と風を室内に導きながら町並みに調和する家となった。控えめな開口が道路からの視線を遮り、家族のプライバシーを守る。
設計当初からあった要望は、音楽科の教員である建主が家でいつかピアノ教室を開きたいというものであった。生活の中にピアノがある暮らしと、生徒とのプライベートな距離感。その相反する課題を生活空間から少し床の高さを下げた土間で解決した。ピアノが置かれた土間は、家族の生活と生徒たちの学びを分かつ境界となり、同時に日常生活の一部として存在する。
ダイニング、リビング、土間が雁行して緩やかにつながることにより、奥行きのある空間を生み出し、各所の開口からやわらかく広がる光が部屋の輪郭を浮かび上がらせている。
「将来、親子の距離のとり方が変わる時期になったとしても、離れたところからでも互いに気配を感じられる家であってほしい。」教育現場で働く建主のその言葉は、家族をはぐくむ家として大切なことと捉えた。吹抜けや開口が、家族の気配をつなぐ糸となり、やわらかな光と空気を家全体に行き渡らせる。
所在地:千葉県市原市
建築設計:酒井禅道 / 湖雲山 + 藤田由紀
施工:株式会社石橋建築
構造:木造
敷地面積:292.25㎡
建築面積:79.85㎡
延床面積:110.75㎡
竣工:2023年4月
撮影:toha @toha_film
【市原の家】
計画地は千葉県市原市の閑静な住宅街。教職に就く30代夫婦のための住宅。
周囲から1mほど上がった敷地に焼杉の黒い外壁が静かに立つ。勾配屋根の高さを抑え、南北に設けた吹き抜けが、光と風を室内に導きながら町並みに調和する家となった。控えめな開口が道路からの視線を遮り、家族のプライバシーを守る。
設計当初からあった要望は、音楽科の教員である建主が家でいつかピアノ教室を開きたいというものであった。生活の中にピアノがある暮らしと、生徒とのプライベートな距離感。その相反する課題を生活空間から少し床の高さを下げた土間で解決した。ピアノが置かれた土間は、家族の生活と生徒たちの学びを分かつ境界となり、同時に日常生活の一部として存在する。
ダイニング、リビング、土間が雁行して緩やかにつながることにより、奥行きのある空間を生み出し、各所の開口からやわらかく広がる光が部屋の輪郭を浮かび上がらせている。
「将来、親子の距離のとり方が変わる時期になったとしても、離れたところからでも互いに気配を感じられる家であってほしい。」教育現場で働く建主のその言葉は、家族をはぐくむ家として大切なことと捉えた。吹抜けや開口が、家族の気配をつなぐ糸となり、やわらかな光と空気を家全体に行き渡らせる。
所在地:千葉県市原市
建築設計:酒井禅道 / 湖雲山 + 藤田由紀
施工:株式会社石橋建築
構造:木造
敷地面積:292.25㎡
建築面積:79.85㎡
延床面積:110.75㎡
竣工:2023年4月
撮影:toha @toha_film
【市原の家】
計画地は千葉県市原市の閑静な住宅街。教職に就く30代夫婦のための住宅。
周囲から1mほど上がった敷地に焼杉の黒い外壁が静かに立つ。勾配屋根の高さを抑え、南北に設けた吹き抜けが、光と風を室内に導きながら町並みに調和する家となった。控えめな開口が道路からの視線を遮り、家族のプライバシーを守る。
設計当初からあった要望は、音楽科の教員である建主が家でいつかピアノ教室を開きたいというものであった。生活の中にピアノがある暮らしと、生徒とのプライベートな距離感。その相反する課題を生活空間から少し床の高さを下げた土間で解決した。ピアノが置かれた土間は、家族の生活と生徒たちの学びを分かつ境界となり、同時に日常生活の一部として存在する。
ダイニング、リビング、土間が雁行して緩やかにつながることにより、奥行きのある空間を生み出し、各所の開口からやわらかく広がる光が部屋の輪郭を浮かび上がらせている。
「将来、親子の距離のとり方が変わる時期になったとしても、離れたところからでも互いに気配を感じられる家であってほしい。」教育現場で働く建主のその言葉は、家族をはぐくむ家として大切なことと捉えた。吹抜けや開口が、家族の気配をつなぐ糸となり、やわらかな光と空気を家全体に行き渡らせる。
所在地:千葉県市原市
建築設計:酒井禅道 / 湖雲山 + 藤田由紀
施工:株式会社石橋建築
構造:木造
敷地面積:292.25㎡
建築面積:79.85㎡
延床面積:110.75㎡
竣工:2023年4月
撮影:toha @toha_film
【市原の家】
計画地は千葉県市原市の閑静な住宅街。教職に就く30代夫婦のための住宅。
周囲から1mほど上がった敷地に焼杉の黒い外壁が静かに立つ。勾配屋根の高さを抑え、南北に設けた吹き抜けが、光と風を室内に導きながら町並みに調和する家となった。控えめな開口が道路からの視線を遮り、家族のプライバシーを守る。
設計当初からあった要望は、音楽科の教員である建主が家でいつかピアノ教室を開きたいというものであった。生活の中にピアノがある暮らしと、生徒とのプライベートな距離感。その相反する課題を生活空間から少し床の高さを下げた土間で解決した。ピアノが置かれた土間は、家族の生活と生徒たちの学びを分かつ境界となり、同時に日常生活の一部として存在する。
ダイニング、リビング、土間が雁行して緩やかにつながることにより、奥行きのある空間を生み出し、各所の開口からやわらかく広がる光が部屋の輪郭を浮かび上がらせている。
「将来、親子の距離のとり方が変わる時期になったとしても、離れたところからでも互いに気配を感じられる家であってほしい。」教育現場で働く建主のその言葉は、家族をはぐくむ家として大切なことと捉えた。吹抜けや開口が、家族の気配をつなぐ糸となり、やわらかな光と空気を家全体に行き渡らせる。
所在地:千葉県市原市
建築設計:酒井禅道 / 湖雲山 + 藤田由紀
施工:株式会社石橋建築
構造:木造
敷地面積:292.25㎡
建築面積:79.85㎡
延床面積:110.75㎡
竣工:2023年4月
撮影:toha @toha_film
【市原の家】
計画地は千葉県市原市の閑静な住宅街。教職に就く30代夫婦のための住宅。
周囲から1mほど上がった敷地に焼杉の黒い外壁が静かに立つ。勾配屋根の高さを抑え、南北に設けた吹き抜けが、光と風を室内に導きながら町並みに調和する家となった。控えめな開口が道路からの視線を遮り、家族のプライバシーを守る。
設計当初からあった要望は、音楽科の教員である建主が家でいつかピアノ教室を開きたいというものであった。生活の中にピアノがある暮らしと、生徒とのプライベートな距離感。その相反する課題を生活空間から少し床の高さを下げた土間で解決した。ピアノが置かれた土間は、家族の生活と生徒たちの学びを分かつ境界となり、同時に日常生活の一部として存在する。
ダイニング、リビング、土間が雁行して緩やかにつながることにより、奥行きのある空間を生み出し、各所の開口からやわらかく広がる光が部屋の輪郭を浮かび上がらせている。
「将来、親子の距離のとり方が変わる時期になったとしても、離れたところからでも互いに気配を感じられる家であってほしい。」教育現場で働く建主のその言葉は、家族をはぐくむ家として大切なことと捉えた。吹抜けや開口が、家族の気配をつなぐ糸となり、やわらかな光と空気を家全体に行き渡らせる。
所在地:千葉県市原市
建築設計:酒井禅道 / 湖雲山 + 藤田由紀
施工:株式会社石橋建築
構造:木造
敷地面積:292.25㎡
建築面積:79.85㎡
延床面積:110.75㎡
竣工:2023年4月
撮影:toha @toha_film
【湯河原の擁壁】
親子二世帯のための週末住宅である。敷地は火山が長い年月をかけて浸食された地形の中の、雛壇状の別荘造成地の一角である。間知石擁壁によって造成された土木的地形の上に、不自然なコントラストで小さな住宅が並んでいる。一見歪なこの状況を独自の建築の形式に変換できないかと考えた。土木スケールと建築スケールの間を調停する、擁壁に擬態させた RC 造の斜めの構造体(以降 " 擁壁 "")を背骨として建築を構成する。この " 擁壁 " をコアとして機能に合わせて変形させ、さらに施主である音楽家のスタジオとして、響きを担保する気積を与えることで、擁壁の断面形状が L 字にクランクしたような形態が生まれた。そこにかつての地形をトレースするような、木架構の軽やかな屋根を " 擁壁 " に腰掛けるように設置することで、土木的地形に寄り添うような住空間とした。些細な敷地の特異性に着目し、そこに住人の個性を掛け合わせることで、その状況下でしか成立し得ない建築の形を目指した。
所在地:神奈川県足柄下郡
意匠設計:酒井 禅道/湖雲山 + 齋藤 弦/Strings Architecture
構造設計:平木 裕文/株式会社 周設計
施工:瀬戸建設株式会社
ランドスケープデザイン:橋内庭園設計
造園:Landscape 生ル森
構造:混構造(RC造+ 木造)
敷地面積:537.56㎡
建築面積:89.64㎡
延床面積:120.73㎡
竣工:2023 年11 月
撮影:齋藤弦(@gengen916)
【湯河原の擁壁】
親子二世帯のための週末住宅である。敷地は火山が長い年月をかけて浸食された地形の中の、雛壇状の別荘造成地の一角である。間知石擁壁によって造成された土木的地形の上に、不自然なコントラストで小さな住宅が並んでいる。一見歪なこの状況を独自の建築の形式に変換できないかと考えた。土木スケールと建築スケールの間を調停する、擁壁に擬態させた RC 造の斜めの構造体(以降 " 擁壁 "")を背骨として建築を構成する。この " 擁壁 " をコアとして機能に合わせて変形させ、さらに施主である音楽家のスタジオとして、響きを担保する気積を与えることで、擁壁の断面形状が L 字にクランクしたような形態が生まれた。そこにかつての地形をトレースするような、木架構の軽やかな屋根を " 擁壁 " に腰掛けるように設置することで、土木的地形に寄り添うような住空間とした。些細な敷地の特異性に着目し、そこに住人の個性を掛け合わせることで、その状況下でしか成立し得ない建築の形を目指した。
所在地:神奈川県足柄下郡
意匠設計:酒井 禅道/湖雲山 + 齋藤 弦/Strings Architecture
構造設計:平木 裕文/株式会社 周設計
施工:瀬戸建設株式会社
ランドスケープデザイン:橋内庭園設計
造園:Landscape 生ル森
構造:混構造(RC造+ 木造)
敷地面積:537.56㎡
建築面積:89.64㎡
延床面積:120.73㎡
竣工:2023 年11 月
撮影:齋藤 弦(@gengen916 )
【湯河原の擁壁】
親子二世帯のための週末住宅である。敷地は火山が長い年月をかけて浸食された地形の中の、雛壇状の別荘造成地の一角である。間知石擁壁によって造成された土木的地形の上に、不自然なコントラストで小さな住宅が並んでいる。一見歪なこの状況を独自の建築の形式に変換できないかと考えた。土木スケールと建築スケールの間を調停する、擁壁に擬態させた RC 造の斜めの構造体(以降 " 擁壁 "")を背骨として建築を構成する。この " 擁壁 " をコアとして機能に合わせて変形させ、さらに施主である音楽家のスタジオとして、響きを担保する気積を与えることで、擁壁の断面形状が L 字にクランクしたような形態が生まれた。そこにかつての地形をトレースするような、木架構の軽やかな屋根を " 擁壁 " に腰掛けるように設置することで、土木的地形に寄り添うような住空間とした。些細な敷地の特異性に着目し、そこに住人の個性を掛け合わせることで、その状況下でしか成立し得ない建築の形を目指した。
所在地:神奈川県足柄下郡
意匠設計:酒井 禅道/湖雲山 + 齋藤 弦/Strings Architecture
構造設計:平木 裕文/株式会社 周設計
施工:瀬戸建設株式会社
ランドスケープデザイン:橋内庭園設計
造園:Landscape 生ル森
構造:混構造(RC造+ 木造)
敷地面積:537.56㎡
建築面積:89.64㎡
延床面積:120.73㎡
竣工:2023 年11 月
撮影:西川公朗写真事務所
【湯河原の擁壁】
親子二世帯のための週末住宅である。敷地は火山が長い年月をかけて浸食された地形の中の、雛壇状の別荘造成地の一角である。間知石擁壁によって造成された土木的地形の上に、不自然なコントラストで小さな住宅が並んでいる。一見歪なこの状況を独自の建築の形式に変換できないかと考えた。土木スケールと建築スケールの間を調停する、擁壁に擬態させた RC 造の斜めの構造体(以降 " 擁壁 "")を背骨として建築を構成する。この " 擁壁 " をコアとして機能に合わせて変形させ、さらに施主である音楽家のスタジオとして、響きを担保する気積を与えることで、擁壁の断面形状が L 字にクランクしたような形態が生まれた。そこにかつての地形をトレースするような、木架構の軽やかな屋根を " 擁壁 " に腰掛けるように設置することで、土木的地形に寄り添うような住空間とした。些細な敷地の特異性に着目し、そこに住人の個性を掛け合わせることで、その状況下でしか成立し得ない建築の形を目指した。
所在地:神奈川県足柄下郡
意匠設計:酒井 禅道/湖雲山 + 齋藤 弦/Strings Architecture
構造設計:平木 裕文/株式会社 周設計
施工:瀬戸建設株式会社
ランドスケープデザイン:橋内庭園設計
造園:Landscape 生ル森
構造:混構造(RC造+ 木造)
敷地面積:537.56㎡
建築面積:89.64㎡
延床面積:120.73㎡
竣工:2023 年11 月
撮影:西川公朗写真事務所
【湯河原の擁壁】
親子二世帯のための週末住宅である。敷地は火山が長い年月をかけて浸食された地形の中の、雛壇状の別荘造成地の一角である。間知石擁壁によって造成された土木的地形の上に、不自然なコントラストで小さな住宅が並んでいる。一見歪なこの状況を独自の建築の形式に変換できないかと考えた。土木スケールと建築スケールの間を調停する、擁壁に擬態させた RC 造の斜めの構造体(以降 " 擁壁 "")を背骨として建築を構成する。この " 擁壁 " をコアとして機能に合わせて変形させ、さらに施主である音楽家のスタジオとして、響きを担保する気積を与えることで、擁壁の断面形状が L 字にクランクしたような形態が生まれた。そこにかつての地形をトレースするような、木架構の軽やかな屋根を " 擁壁 " に腰掛けるように設置することで、土木的地形に寄り添うような住空間とした。些細な敷地の特異性に着目し、そこに住人の個性を掛け合わせることで、その状況下でしか成立し得ない建築の形を目指した。
所在地:神奈川県足柄下郡
意匠設計:酒井 禅道/湖雲山 + 齋藤 弦/Strings Architecture
構造設計:平木 裕文/株式会社 周設計
施工:瀬戸建設株式会社
ランドスケープデザイン:橋内庭園設計
造園:Landscape 生ル森
構造:混構造(RC造+ 木造)
敷地面積:537.56㎡
建築面積:89.64㎡
延床面積:120.73㎡
竣工:2023 年11 月
撮影:西川公朗写真事務所
【湯河原の擁壁】
親子二世帯のための週末住宅である。敷地は火山が長い年月をかけて浸食された地形の中の、雛壇状の別荘造成地の一角である。間知石擁壁によって造成された土木的地形の上に、不自然なコントラストで小さな住宅が並んでいる。一見歪なこの状況を独自の建築の形式に変換できないかと考えた。土木スケールと建築スケールの間を調停する、擁壁に擬態させた RC 造の斜めの構造体(以降 " 擁壁 "")を背骨として建築を構成する。この " 擁壁 " をコアとして機能に合わせて変形させ、さらに施主である音楽家のスタジオとして、響きを担保する気積を与えることで、擁壁の断面形状が L 字にクランクしたような形態が生まれた。そこにかつての地形をトレースするような、木架構の軽やかな屋根を " 擁壁 " に腰掛けるように設置することで、土木的地形に寄り添うような住空間とした。些細な敷地の特異性に着目し、そこに住人の個性を掛け合わせることで、その状況下でしか成立し得ない建築の形を目指した。
所在地:神奈川県足柄下郡
意匠設計:酒井 禅道/湖雲山 + 齋藤 弦/Strings Architecture
構造設計:平木 裕文/株式会社 周設計
施工:瀬戸建設株式会社
ランドスケープデザイン:橋内庭園設計
造園:Landscape 生ル森
構造:混構造(RC造+ 木造)
敷地面積:537.56㎡
建築面積:89.64㎡
延床面積:120.73㎡
竣工:2023 年11 月
撮影:西川公朗写真事務所
25.06.15
打ち合わせでホテリアアルトへ。
3月下旬ぶりに訪れた裏磐梯は、雨上がりの日差しを受けた植物たちが待ってましたと言わんばかりに葉を広げていました。いよいよ夏が始まります。
今回はほど近くにあるアアルト・ロッジ/益子義弘も見学させていただきました。
本館と同じくそこここにささやかな気配りがなされた設計は、住宅に近いスケールであるからか本館以上に益子先生の設計の真骨頂を感じられる豊かな、優しい世界を作り出していました。
25.06.09
妻の父方の実家の法事で岡山へ。
実家は伝統的な商屋の建築物で、以前は薬屋として使われていたよう。(1~3枚目)
調度品や設えがこのまま保存されており、秋には一般公開もされています。
法事の後は倉敷の景観地区へ。(4~6枚目)
あいにくの天気でしたが、だからこそより深く浮かびがる陰翳に日本建築が持っていた美しさを感じました。
現代ではどの部屋も明るく、すべてが視えることが当たり前です。
しかしかつては身近なところに暗闇があり、その暗闇に対して畏れを抱きながらも、生活の一部として受け入れていたのだと思います。
ある種あるべき暗さというのか、必然的な要素であると感じました。
25.05.31
長野市で進めているプロジェクト、基本設計のプレゼンテーションでした。
善光寺からほど近くにあるこの敷地の周りには、古くから残る美しい佇まいの民家がちらほら残っています。
そういった民家のプロポーションを取り入れ、入母屋屋根の形式を少し崩した大屋根をかけています。
強固な形式性を緩く崩し、組み合わせ、馴染ませながら然もありなんと思えるような佇まいを目指していきます。
25.05.05
GWは晴れ間を狙って大学セミナーハウス / 吉阪隆正+U研究室を見に八王子へ。
昨今の建築にはない勢いと多少の破綻くらいであればねじ伏せてしまうような力強さを持った建築でした。
見学中はまるで「なにか問題ある?大丈夫でしょう?」と凄まれているような気にもなりました。
長く残る建築からは静かなメッセージを受け取るような気がします。
それを私たちの血肉にして次の世代へに残せるような建築を生み出していくことができればと思います。
25.04.24
北杜市での新しいプロジェクトの敷地調査へ。
鬱蒼とした雑木林ですが、緩やかな南斜面の遠くに茅ヶ岳や富士山を望むことができる魅力ある敷地でした。
そのままでは手に負えないような高木を間引いて、樹木と建築との在り方をこれから考えていきます。
またいろいろなご縁の繋がりから今日の敷地調査は益子義弘先生と。
調査後、敷地から近いということもあり、師である堀部さんが益子アトリエで初めて担当された「明野の家」を見学しました。
外観だけではありましたが、益子先生ご自身の解説付きで見るという、またとない嬉しい経験でした。
25.03.24
裏磐梯のプロジェクトでホテリアアルトへ。
今年は記録的な大雪に見舞われ、ところによって積雪は3m近く残っています。この雪はGWまでは残る見通しのよう。
磐梯朝日国立公園という厳しい自然の世界の傍に居させてもらっているという人間の営みのちっぽけさをまざまざと感じました。
一方で朝日に照らされる毘沙門沼や湿地を見て、改めて奇跡のようなこの場所の美しさも感じました。
月並みな言葉ですが自然は厳しく、そして美しいのです。
25.03.10
江東区のマンションのリノベーション計画。本日引き渡しでした。
微妙な光のニュアンスを拾う、少しの緊張感を含んだ空間。
伽藍堂な今は気難しい印象ですが、家具が入り、生活が根付くことでまたその印象が変わってくるような気がします。
全容はもう少し先に。
25.02.23
先日の3連休は少し足を伸ばしてDIC川村記念美術館へ
私は今まで行ったことがなかったのですが、千葉で育った妻は小学生の頃に行ったことがあり、庭園でお花見をしたことは覚えているよう。
2つの塔のある外観のメルヘンな印象が強いですが、中は思っていたよりもゴリゴリなモダニズム建築でした。
展示室の間には周囲の自然を取り込んだ窓が所々に設けられ、木漏れ日が綺麗な雑木林がまるで展示品のように輝いていました。
完全に閉館ではなく都内へ縮小移転が決まったことは喜ばしいですが、現在のような建築のあり方とは異なることになると思います。閉館まであと1ヶ月。訪れようと思っている方はお早めに。
25.02.21
江東区のマンションのリノベーション計画。現場も大詰め、左官もコーナービートやパテの下処理を済ませ下塗りが始まりました。
大工工事中の雰囲気も好きですが、コンプレッサーや丸ノコといった機械の音が無くなり、職人さんの操る鏝の音だけが響くこのフェーズもとても好きな時間です。
現場での打ち合わせや確認が終わっても、ずって見ていたくなります。
25.02.19
本日発売の住宅建築4月号の次代の建築家という連載に齋藤弦(@gengen916 )と設計した「湯河原の擁壁」が掲載されました。
前職から幾度とお世話になってきた専門誌ですが「文化としての住まいを考える」というスタンスのもと、根源的な住宅の在り方や価値を半世紀に渡って発信し続けています。
ひとつ目標としていた雑誌に掲載されて嬉しく思うとともに、まだまだこれから、、、ということに気が引き締まる思いです。
是非書店にて手に取っていただければと思います。
25.01.31
江東区のマンションのリノベーション計画。大工工事も今週いっぱいで概ね完了し、洗面台やデスクなどの家具も取付けられました。来週にはキッチンも取り付けられ、いよいよこれから塗装や左官といった仕上げの工事へと移っていきます。
今は自然光が石膏ボードの黄色を拾ってしまっていますが、仕上げられると驚くほど光の印象が変わってくるので楽しみです。
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